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結論!温度重視ならサーモス、使い勝手ならスタンレー!
仕事中に欠かせないコーヒー。今の寒い季節だとホットコーヒーがうまい。
ただ、普段使ってるホットコーヒー用のマグカップだとすぐ冷めちゃうんですよね。20分もすれば熱々だったコーヒーがすごくぬるくなってしまいます。
作業に集中してる場合、最初の1口を飲んだあとしばらく放置してしまい、気がついたらぬるくてまずいコーヒーになってしまってた、なんてこともしょっちゅうです。
というわけで、ちょうどマグカップに入るホットコーヒー1杯分、200〜250mlあたりの小さくてコンパクトでかっこいい水筒を2つ買って比べてみました。
サーモスとスタンレーの水筒2種を比較
左が『サーモス(THERMOS) 水筒 真空断熱ケータイマグ 250ml ダークネイビー』で、右が『STANLEY(スタンレー) 真空マグ 0.23L ブラック(旧型)(→2020年11月から新型発売)』。
スタンレーは2020年11月に新型に切り替わりました。旧型と新型のスペック表記がこちら。
- ● 旧型
-
- 保温力目安:60度以上(2時間)
- 保冷力目安:10度以下(4時間)
- ● 新型
-
- 保温効力:48度以上(6時間)
- 保冷効力:11度以下(6時間)
時間は伸びてるので改良されたのかと思ったら、目安の温度が変わってるので改良されたのかどうかがハッキリ分かりません。メーカーホームページにも新型になって性能向上したという内容は記載なしです。良くなったとはっきり言えないということでしょうか?こういうところにメーカーの姿勢が現れますね。こういう対応をするメーカーは正直言って嫌いです。
以下の検証は旧型のものですが、新旧の目安温度が微妙なので、そんなに大幅に改善はしていないと思います。
そのほか、タイガーや象印も評判が良いので探しましたが、ちょうど230〜250mlあたりの水筒がない。200mlはありましたが、それじゃちょっと少ないので今回はサーモスとスタンレーの2つに絞りました。
今回購入した水筒の容量は、サーモスが250mlでスタンレーが230ml(旧型)のもの。
これぐらいなら、コンビニコーヒーのレギュラーサイズ(150ml)はもちろん、ラージサイズ(235ml)でも容器を入れ替えて使えます。
あと、スターバックスのショートサイズ(240ml)もなんとかいける。
サーモスのパッケージ一覧。取扱説明書・アンケートのお願い・本体。
ダークネイビーの本体。マットな感じでなかなかカッコいい。
飲み口はちょっと小さめ。
ステンレス製で真空二重構造になってます。
底面。
スタンレーの水筒。
ちょっと分かりにくいですが表面はマットな感じでこちらもカッコいいです。
太さもあり、上には持ち手もついてるのでデザイン的にはこっちが好き。
蓋にはスタンレーのログが入ってます。いい感じ。
スタンレーの底面。カッコよい。
スタンレーの飲み口。とても大きい。
スタンレーの注意書きは中に入ってました。
スタンレーも内ビンはステンレス製。真空断熱構造です。
高さはほとんど同じ。
ただ、スタンレーの方が最上部が取手になってるので、その分内容量が20mlほど少なくなってます。
温度変化実測!保温機能はサーモスの圧勝
マグカップも含め3つの容器に満タン近くまで熱湯を注ぎ、時間経過で温度がどう変化するのか実測してみました。
計測時にその都度フタを取って温度を計測しました。
室内温度17度で計測。
経過時間 | マグカップ | スタンレー(旧型) | サーモス |
0分 | 96度 | 96度 | 96度 |
10分 | 70度 | 89度 | 95度 |
20分 | 55度 | 84度 | 92度 |
30分 | 46度 | 80度 | 90度 |
40分 | 39度 | 76度 | 88度 |
50分 | 36度 | 74度 | 86度 |
1時間 | 32度 | 71度 | 84度 |
1時間10分 | – | 68度 | 83度 |
1時間20分 | – | 65度 | 80度 |
1時間30分 | – | 63度 | 79度 |
1時間40分 | – | 60度 | 78度 |
1時間50分 | – | 58度 | 76度 |
2時間 | – | 57度 | 74度 |
2時間30分 | – | 51度 | 71度 |
3時間 | – | 48度 | 68度 |
3時間30分 | – | 45度 | 65度 |
4時間 | – | 42度 | 63度 |
4時間30分 | – | 40度 | 60度 |
5時間 | – | 38度 | 58度 |
5時間30分 | – | 35度 | 55度 |
6時間 | – | 33度 | 54度 |
ホットコーヒーは60度以上ならまだ温かい感じはするんですが、マグカップの場合、なんと20分で一気に40度もダウン。55度になってました。ぬるいなーと思ってましたが、こんなにも急激に温度が下がってるとは予想以上でした。
スタンレーについては、メーカー公表の保温力の目安は…
- ● 旧型
-
- 保温力目安:60度以上(2時間)
- 保冷力目安:10度以下(4時間)
- ● 新型
-
- 保温効力:48度以上(6時間)
- 保冷効力:11度以下(6時間)
となってます。
実際に旧型で計測してみると、96度から計測開始で2時間後には57度になってたので、まぁ同じ程度かなと。
新型の公表値は6時間で48度以上なので、メーカーの数値通りなら新型の方が性能はアップしているようです。2023年現在では旧型はもう買えませんので、ちょっとでも性能がアップしたスタンレーを手にすることができます。
一方、サーモスのメーカー公表値は…
- 保温効力(6時間):58度以上
- 保冷効力(6時間):11度以下
となってまして、96度から6時間後に54度になった実測値と似た結果になりました。
計測開始の温度が100度だったら、スタンレー・サーモスともにメーカー公表値と同じ数値になってたっぽいですね。
それにしても、共に真空二重構造のはずなのに、サーモスの保温力は素晴らしい。
スタンレーは2時間程度で熱々感がなくなるので、2時間以上熱いままキープしたい場合はサーモスがおすすめです。
使い勝手はスタンレーの勝ち
保温力の次は使い勝手について。
スタンレーは保温・保冷機能こそ劣りますが、以下の3点がとても優れてます。
1. 飲み口が大きくとても飲みやすい
まず、飲み口はスタンレーの方が大きいのでとても飲みやすいです。
スタンレーは飲み口の直径は約7cm。サーモスは約5cm。
口をつけて水筒を持ち上げる場合、サーモスは口が小さいので鼻がしょっちゅう当たります。
その点、スタンレーは飲み口が大きいので鼻も当たらずスムーズに飲めます。
2. 内部の温度が持った瞬間に分かる
あと、スタンレーの上部にあるステンレスの帯部分。
これ、内部のステンレスと続いているので保温力がサーモスより弱くなってる理由の一つだと思いますが、これが何気に便利でした。
というのも、ここを触ると内部の温度がすぐに分かるんです。
熱々のお湯だとステンレスの部分が連動してちょっと熱くなってまして、ぬるくなってくるとほんのり温かい感じに変わります。
逆に氷をたくさん入れたアイスコーヒーの場合は、ステンレス部分がかなり冷たくなります。
保温・保冷時間は短めですが、ここに触れると「あ、今中身の温度はこれぐらいだな」ということが持った瞬間に分かるんです。
サーモスの場合は、ここは「せんユニット」になってて内部のステンレスとは別パーツです。
ただ、スタンレーほどではないですが内部の温度は若干伝わるのでちょっとは分かります。
3. 持ち手があるので指1本で持てる
スタンレーのフタには取っ手がついてます。
これがとても使い勝手がいい。
特に、両手にたくさんの物を持って移動する場合、指1本あれば引っ掛けて持つことができます。
いろんなところに引っ掛けられるのもいいですね。
スタンレーの注意点
スタンレーの水筒について、1点だけ注意点があります。
赤矢印部分。スタンレーの飲み口の上には小さな穴が空いてます。
たまにこの部分に水蒸気の水滴が付いて穴が塞がれて、飲み物が出てこなくなることがあります。
「あれ、出てこない…」と思ってグイッっと持ち上げるとドバッと出てくる、ということが何度かありました。
なので、千枚通しでちょっと穴を広げておきました。
ただ、これでもたまに穴が塞がれることもあるので、ちょっとだけ気をつけて使うようにしてます。
まとめ 場面によって使い分けがGood!
ともにしっかりフタが閉まるので、持ち運ぶ時も安心です。
ただ、保温力が違うので2時間以上、ホットコーヒーを熱いままにしておきたい場合はサーモス一択です。
先日、寒い中、子どものサッカーの練習を見に行ったんですが、その時はサーモスが活躍しました。コンビニコーヒーを移し替えて持って行ったんですが、2時間以上熱々状態をキープしてくれました。
一方、オフィスなどでコーヒーを水筒に移し替えて2時間以内に飲んでしまう場合はスタンレーがおすすめ。
保温能力以外はスタンレーの方が飲みやすいし、使い勝手も優れてるから。あとデザインもカッコいいです。
ちなみに、スタンレーは食洗機対応。サーモスは非対応です。
普段はホットコーヒー用に使ってますが、お茶や紅茶などにももちろん使えます。
以上、コーヒー1杯分の250ml前後を温度をキープしたまま楽しめる水筒2種の紹介でした。
あなたはどちらの水筒がお好みですか?