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もっとトロ〜っとしたクレマでマキアートしたい!
デロンギの細型エスプレッソマシン『EC680デディカ』を使い始めてから約8ヶ月が経過。
初めての家庭用エスプレッソマシンは幅15cmのコンパクトなEC680!置き場に困らない
ほぼ毎日、1杯分(約30ml)のエスプレッソ・グラニュー糖(約6g)・冷たい牛乳(160ml)で美味しいカフェラテを楽しんでます。まじでうまいです♪買って良かった!
朝と夕方にドリップコーヒーを飲むので、エスプレッソは1日1回と決めてます。
寒い時は牛乳をスチーミングしてカプチーノにして飲んでます。これまた美味しいんですが、残念なのがスチームが難しいこと。一度もキレイにフォームミルクができた試しがありません。泡が多くなっちゃうんですよね。
なので、うまい具合にラテアートができないんですが、これは別の問題なので解決したらまたブログにまとめます。
さて、今回はエスプレッソのクレマの話。
ラテアートにはキメ細かな質の高いエスプレッソが欠かせないんですが、EC680のクレマは実は本物ではなく、強制的に泡立てて作られたものだということをつい最近知りました。
EC680の泡はクレマエンハンサーで作られたもの
EC680は初心者向けのエスプレッソマシンなので、誰でもどんな豆でもどんな挽き方でも「クレマ」らしいものができるような作りになってます。
EC680に付属してる3つのフィルター。どれも底面に小さな穴が空いてまして、ここを圧力をかけたエスプレッソがブシューッと排出される時に大量のクレマらしき泡が生成されるんです。
こちらの動画が分かりやすかったです。
▼ EC680デディカのボトムレスフィルターを自作する動画
この強制的に作られたクレマ。
誰でも簡単にクレマを作れるのは良いんですが、クレマの質が悪いんです。簡単に言えばキメが荒い。キメが荒いからうまくエスプレッソやミルクと混ざり合わず、マキアート時にキレイにアートが描けないらしい(やったことがないので未確認)。
ただ、味には大きな違いはないのでマキアートするつもりがなければ特に気にすることはありません。
僕の場合は、上記動画のようにボトムレスフィルターから出てくる美しいクレマを見てしまってから、どうしてもこの美しいクレマを味わいたくなったので、ボトムレスフィルターを試してみることにしました。
上記動画のように付属のフィルターホルダーの底をカットする工具もないし、カットしたらもう後戻りできなくなるので、AmazonでEC680互換の51mmボトムレスフィルターを買ってみました。
EC680用 51mmボトムレスフィルターと一緒に揃えたもの
AmazonではいくつかEC680用のボトムレスフィルターが販売されてます。
2千円台から7千円台ぐらいまで価格は様々。
いろいろ考えた結果、価格はちょっと高いですが低評価が少なくて安全そうな『La mellow(ラ・メロウ) デロンギ EC680 EC685 ボトムレスフィルターホルダー 51mm』に決めました。
本当は2千円台のものでも良かったんですが、低価格のものは中国発送などの国際郵便で「在庫あり」でも納期が2〜3週間先と遅かったので諦めました。
2日後に届いたラ・メロウのボトムレスフィルター。シンプルな箱に入ってました。
カラーは持ち手がブラックなのでEC680純正のフィルターホルダーに似てます。形はちょっと違いますね。
フィルターバスケットは2杯用(約14〜16g)のものが付属してます。
個人的には1杯用(約9〜11g)のものが欲しかったので別で注文しました。国際郵便なので届くまで1ヶ月ほどかかりました。欲しい方は早めに注文しておくことをおすすめします。
ボトムレスフィルターの底面。EC680付属のフィルターの穴よりも大きいので、強制的に作られた泡ではなく本来のクレマを楽しめます。
左右の写真、ともに左がEC680純正のフィルターホルダーで右がボトムレスフィルターです。
大きさは若干ボトムレスフィルターが長い程度でほとんど変わりません。
ボトムレスフィルターの作りもなかなかしっかりしてます。持った感じも悪くありません。
ボトムレスフィルターの方が角度があります。タンピングする際にはキッチンのへりを使って平らになるようにする必要がありますね。
EC680と接続する突起。純正のものと似た形状になってます。
表面は滑らかですが、ふきんで拭くときにこの突起のエッジに引っかかることがあるので、もうちょっとエッジが丸かったら良かったかも。
フィルターをつけずに本体に装着するとかなりガバガバで「あれ?失敗したかな?」と思ったんですが、フィルターを付けた状態だとガッチリ固定できました。
ボトムレスフィルターと一緒に買ったもの
ボトムレスフィルターを導入すると、これまで以上にタンピングが重要になってくるので、2つのアイテムを一緒に購入しました。
『51mmドーシングリング』。粉をフィルターバスケットに入れるときに、これがあると飛び散らずにスムーズにドーシングできます。
質感も精度も問題なし。ボトムレスフィルターにピッタリはまりました。
粉の表面を均一にしてエスプレッソのショットを成功に導く『ディストリビューター』も買いました。質感もなかなか。高さの調整もできます。
フィルターバスケットの上に乗せてクルクル回せば粉の表面を均一にしてくれます。レベリングがとても簡単になりました。
あと、金属製のタンパーも買いました。EC680に付属してるスプーンと一体型になったタンパーはプラスチック製なのでグッと力を込めてタンピングするには強度が心配。なので、デロンギ製のBST-T01も揃えました。
ボトムレスフィルターを試してみた
15gほどの粉を入れます。ドーシングリングがあるとこぼさずに入れられるのでラクです。
エスプレッソ用のグラインダーはデロンギのKG366Jを使ってます。最後のまとめでも書きますが、KG366Jは一番極細挽きでも細かさが足りないような感じです。
ディストリビューターでレベリングも簡単。
レベリング完了。
タンパーでグッと押し詰めます。一般的には15〜20kgの重さで押さえつけると良いと言われてます。
僕も最初、体重計の上で測ってやってみましたが、キレイなクレマはできずにシャバシャバでした。
ここら辺の調整は粉の量と粉の細かさも関係してくるので、自分で実際にやってみてそれぞれ最適な数値を追い込んだほうが良さそうです。
キレイにタンピングできました。
2杯抽出ボタンを押して抽出開始。EC680のクレマエンハンサーではプシューッと勢いよくエスプレッソが出てきますが、ボトムレスフィルターだとゆっくり出てきます。これが本物のクレマなのか。
抽出開始時はあまりクレマは出てきませんが…
途中から空気を含んだ茶色のエスプレッソが出てきます。
後半になると1本にまとまって抽出されるようになります。
ただ、全体的にシャバシャバした感じがあるので、これはグラインダーとか粉の量とか色々調整していく必要がありそうです。
まとめ エスプレッソって難しい…
ある程度キメの細かなクレマは抽出することができましたが、正直満足度は30点といったところ。
YouTubeで同じEC680デディカでもっと厚みのあるクレマを作ってる方がいるので、もっと色々と数値を変えて実験しないとダメだなと。
多分、グラインダーが影響してると思うので、もっと細かく挽けるグラインダーを探す必要がありそうです。まずは手持ちのポーレックスの手動ミルで試してみるつもり。
あと、この出来上がったエスプレッソでマキアートをやってみましたが、どうしてもEC680のスチーマーだとキメの粗い泡ができちゃうんですよね。これもまだまだまだ試行錯誤する必要があります。
ん〜、エスプレッソって本当に難しい。
肝心の味はクレマのキメが細かいので口当たりはかなり良いです。ただ、牛乳を入れてカフェラテにして飲むことが多いので、そうなるとクレマはほとんど消えてるので味に違いはありません。
実際にボトムレスフィルターを使ってみて、EC680のクレマエンハンサーの良さを改めて感じました。粉のことを細かく調整する必要なく誰でも簡単に簡易クレマができるのは初心者には嬉しいものだったんですね。
特にマキアートをする予定がないなら、このEC680はコンパクトだしエスプレッソ初心者には最適なマシンだということがよーく分かりました。
デロンギのデディカ、よくできてます。
壊れるまでガンガン使っていくので、これからもよろしくお願いします。