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お店でも使われているクレバードリッパーなら、毎回ブレのない味のコーヒーを簡単に淹れられる!
毎朝のルーティンとして、200mlのコーヒーをハンドドリップして保温力の高いサーモスの250mlの水筒に入れるということをやってます。
冬はホットで夏はアイスコーヒーにしてます。
ただ、寒くなってきてからは温かいものに手が伸びる回数が増えるので、200mlじゃ足りなくなってきました。
午後にも1杯ドリップして飲んでるので、どうせなら合わせて400mlぐらいを朝にまとめて淹れれば、手間も減る。
とはいえ、1〜2人用のドリッパーしか持ってなかったので、前から気になってた浸漬式(しんししき)の『クレバードリッパー』を使ってみることにしました。
クレバードリッパーなら、ドリップするスキルも要らないし、豆の焙煎度・挽き方・お湯の量と温度・抽出時間だけを同じにすれば、誰が淹れても均一なコーヒーを入れることができます。
なので、一般家庭はもちろん、お店でも使われている使い勝手の良い便利なドリッパーです。
コーヒーの抽出方法 透過式と浸漬式の違い
今回購入した『CLEVERクレバーコーヒードリッパーLサイズ DRS888PC』のパッケージ。
Sサイズもありますが最大抽出量が約210ccなので、約400ccまで抽出できるLサイズを買いました。
このクレバードリッパーの抽出方法は浸漬式(しんししき)です。
コーヒーの抽出方法には、透過式(とうかしき)と浸漬式(しんししき)の2種類があります。
透過式はコーヒーの粉にお湯を流し続けて成分を抽出する方法で、一方の浸漬式は3〜5分ほど粉をお湯に浸して成分を抽出する方法です。
一見、浸漬式の方が長くお湯に浸けてるのでコーヒーが濃くなりそうなイメージですが、実際は逆です。抽出時間が同じ場合、透過式の方が濃く、浸漬式の方があっさりとしたコーヒーになります。
これには浸透圧が影響してまして、透過式の場合、常に上から新しいお湯が注がれるため粉内部と表面のコーヒー濃度差が常に大きくなります。なので、ドリップの後半まで抽出が続き短時間で濃いコーヒーを入れることができます。ハンドドリップだと蒸らしの時間も含めて2分ほどですね。
一方、浸漬式の場合、最初は粉内部と表面の濃度差は大きいですが、時間が経つにつれて粉内部と表面の濃度差が小さくなるので、後半にかけて抽出が弱くなります。そのため、ある程度の濃さにするには長い時間浸けておく必要があるというわけ。
浸漬式には、フレンチプレス・エアロプレス・サイフォン・水出しコーヒーなどがありますが、どれもドリップに比べて長い抽出時間が必要です。フレンチプレスだと3〜5分ほどですが、水出しコーヒーだと1晩も浸けておく必要があります。
(パッケージ一覧。英語の説明書、コースターと蓋、クレバードリッパー本体)
もちろん、コーヒーの味も透過式と浸漬式で違います。
僕の経験では、透過式は最終的にペーパーで濾過するので、より軽く濁りのないすっきりしたコーヒーになります。
一方、浸漬式はペーパーを使わず機器に付属の荒めのフィルターで濾過するので、油分や微粉が残りやすいです。そのため、雑味や油分を感じますがよりコーヒー豆の味をダイレクトに味わうにはぴったり。
(日本語の説明書も付属してます)
透過式と浸漬式、どっちが良い悪いということはありません。これは好みの問題なので、他人がどう思おうと自分が好きな味で楽しめば良いと思います。
僕の好みとしては、もう3年半ぐらいはドリップで淹れてるので慣れたということもありますが、ペーパーでハンドドリップしたコーヒーが一番好きですね。雑味のないすっきりした味のコーヒーを飲むと身も心も癒されるような感じです。
今回紹介するクレバードリッパーは、浸漬式でありながらも最後にペーパーで濾過するので、よりハンドドリップに近い雑味のないコーヒーを作ることができます。
しかも、ドリップのスキルも要らないので、豆の焙煎度・挽き方・お湯の量と温度・抽出時間を同じにすれば、誰が淹れても毎回均一なコーヒーを入れることができるんです。
クレバードリッパーの特徴
左が1〜2杯用のハリオV60セラミックドリッパー01で、右がクレバードリッパーのLサイズ。
クレバードリッパーはコーヒー粉を浸すためにたくさんのお湯が必要なので、ドリッパーよりサイズが大き目です。
シリコンの白い弁があります。このシリコンは長いこと使ってると黒く変色して劣化してきます。ポタポタと滴るようになったら、シリコンだけ交換も可能です。
クレバードリッパーをカップやサーバーの上に乗せることで、底部の弁が押し上げられ、コーヒーが下に落ちる仕組みです。
クレバードリッパーの特徴はこちら。
- ハンドドリップのスキルが不要=放置してるだけなので初心者でもOK
- 豆の種類・量・挽き具合・お湯の量と温度・抽出時間が同じなら、誰でも均一なコーヒーを淹れられる
- コーヒーの味が安定するのでお店で使われることも多い
- 一定時間漬け込むことでコーヒーの成分がしっかり抽出されコクのある味わいを楽しめる
- ペーパーフィルターで濾過するので余計な油分や微粉も取り除かれるのですっきりとクリアな味わいに仕上がる
- 抽出してる時間は他のことができる
- BPAフリーなので安心して使える
- ペーパーフィルターに豆のカスが残るので処理が簡単
- 掃除もドリッパー本体は洗剤を使わずに手洗いでOKなので、さっと水洗いで拭くだけなので気軽に使える
クレバードリッパーに必要なもの
最低限必要なものがこちら。
- コーヒーの粉
- ペーパーフィルター
- キッチンスケール
- ストップウォッチ
コーヒー豆は挽いて粉にすると劣化が早まります。
挽いた直後に飲むのが一番美味しいですが、自宅にミルがない場合は、お近くのカルディなどのコーヒー豆を売ってるお店で2週間で飲めるぐらいの量(1日コーヒー2杯分で20g使うなら、2週間で280gほど)を細挽きにしてもらって買ってくるのがおすすめ。
2週間を過ぎると味が結構落ちてくるので、それぐらいがちょうど良いです。
ペーパーフィルターは、クレバードリッパーがSサイズの場合は102(2〜4人用)、Lサイズの場合は103(4〜7人用)が必要です。
あとは、重さを測るキッチンスケールと、抽出時間を測るストップウォッチがあればOKです。ストップウォッチはスマホのアプリでもかまいません。
これだけあれば毎回均一で美味しいコーヒーが作れます。
クレバードリッパーの使い方【400ml編】
実際に、僕が普段使ってる方法をまとめておきます。
毎朝400mlのコーヒーを抽出してます。
コーヒー豆は約30gほど。
ただ、焙煎度によって量は変えてます。深煎りだと密度が低く体積が多くなるので、豆はちょっと少な目に。逆に浅煎りなら密度が高く体積が少ないのでちょっと多めにしてます。
電動ミルのネクストGで中挽きにします。10gぐらいまでなら手動ミルでもいいですが、30gともなると時間がかかるので電動がラクです。
挽き具合は、説明書には細挽きがおすすめと書いてありますが、いろいろ試した結果、細挽きだと豆の苦味や酸味がちょっと出過ぎるように感じたので、今は中挽きにしてます。
沸騰後少し冷めた96度ぐらいのお湯をドリッパーに注いで、豆を膨らませます。新鮮な豆だとガスがより多く発生するので膨らみやすいです。
約470mlのお湯を注ぎます。説明書には530mlぐらいまで入ると書かれてますが、103フィルターだと500mlぐらいが限界でした。
抽出時間に関してはこれも好みです。説明書には3〜5分と書かれてますが、濃くしたいなら4分や5分にすれば良いし、あっさりさせたいなら2分から2分半ぐらいなど、いろいろ試して自分好みの時間を見つけてください。
僕の場合は、豆が中煎りで粒度は中挽きの場合、抽出時間は3分をベースにしてます。
浅煎りの豆で4分とかにしちゃうと酸味が結構強く出てしまったので、3分に変えてみたら酸味も適度になりつつ程よいコクのあるコーヒーになりました。
浸漬式の良いところは、このように自由に味をコントロールすることができることと、一度レシピが決まれば同じ味を再現することが簡単だという、この2点に尽きます。
抽出時間が長くて温度を下げたくない場合は蓋をします。ただ、3分ぐらいならそこまで温度が下がることもないので使ってません。
コーヒーサーバーの上に乗せるとコーヒーがドリップされます。
持ち上げるとピタッとドリップが止まるので、サーバーではなく直接カップに注いでも良いですね。
最後の1滴まで抽出すれば完了です。
よく、ハンドドリップの時に最後の方はえぐみが出るので入れない方が良いとか聞きますが、個人的には全く気にしなくて良いと思ってます。
一度、最後の一滴までドリップして飲んでみたことがあるんですが、入れなかったものと味に大きな違いはなかったので、それからは気にしないようになりました。
出来上がったコーヒーは403mlでした。470mlのお湯を注いだので、約70mlがペーパーフィルターや粉に吸収されたことになります。
毎日淹れてますが、この数値が大きく変化することはないので、安定して毎日400mlのコーヒーが作れるようになりました。
これを80度以上を6時間もキープしてくれる、スタンレークラシック真空ボトル0.47Lに入れます。
スタンレーのボトルは保温力・保冷力に優れており、密閉されるので酸化もしにくいです。
コーヒーメーカーのだと長時間置いてると煮詰まるし酸化も進むので、6時間も放置してたら不味くなってしまいます。
一方、スタンレーの水筒なら8時間経過してもまだ十分温かいし、酸化も進んでないので美味しく飲むことができてます。
見た目もカッコ良いし、この水筒は僕の生活には欠かせない相棒になってます。
まとめ お手入れも簡単なのでまた使う気になる
コーヒーのカスはペーパーフィルターごとゴミ箱に捨てれば良いし、本体も洗剤を使わなくても良いので掃除も簡単。
水気を切って表面を拭くだけで終わり。
お手入れが面倒だと「ヨイショ」とちょっと気合を入れて使わないといけませんが、クレバードリッパーは淹れるのも掃除も簡単なので、自然とまた使う気になります。
さらに、量を計ってお湯を注いで待つだけなので、ドリップのスキルも必要ありません。
インスタントコーヒーを卒業して、本格的なコーヒーを自宅で楽しみたい人にぴったりのドリッパーですよ。
気になった方はぜひお試しください。