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2万円のプロ用ドリップスケール『acaia Pearl』レビュー
毎日、家で淹れるコーヒーの質を均一にするために重宝してたハリオのV60ドリップスケール。1年半ほど使ってたんですが、ここ最近、数値が狂うようになってきました。
1年の保証期間も終わってるので、また同じのを買おうかなとも思いましたが、不満点もいくつかあったので、思い切って2万円の高級ドリップスケール『acaia Pearl(アカイア パール)』を買ってみました。
ちょっと高価だったので実際に使うまでドキドキしてましたが、さすが世界中のトップバリスタやカフェで使われてるだけあって、快適すぎて大満足してます。
V60ドリップスケール故障&不満点
コーヒー用のドリップスケールとして大人気位のV60ですが、1年半ほど使って数値が狂うようになってきました。
具体的には、計測時に豆が多いと計量スプーンで取り除くんですが、その際、豆だけピンポイントですくうのは難しいのでどうしてもスプーンで押してる重みが加わります。
その重さが残ってるのか、取り除いた豆の分量だけ正確に計測できない、という現象が発生するようになりました。
電池が減ってきてるのかなと思って、新品と交換しても症状は変わらず。
豆を少しずつ乗せていく計測方法だと数値が狂うことはないんですが、豆をバーっと乗せて減らして調整する方法だと狂うんです。
あと、これは故障ではなく実際に使ってて出てきた不満点なんですが…
2g以下は測れません。これだけ豆を乗せてるのに0gです。
実際に2g以下のコーヒー豆を測ることは少ないですが、キッチンスケールとしても使いたかったのでこれはちょっと致命的でした。
さらに、数値が表示されるスピードもちょっともっさりしてます。豆を数粒コロンコロンと乗せる際、豆が乗ってから2テンポほど遅れて数値に反映されるんです。
そのほか、
- ボタンがタッチ式なので押したかどうかはっきりしない
- 電源オンオフのタッチ長押しもどうもスッキリしない
といったことが気になるようになりました。
ブラックのデザインとタイマーがついてるのは良かったんですが、とにかく、使ってて気持ちよくないんですよね。
ボタン音があればちょっとは違ったんでしょうけど、音もありません。
また同じものを買う気にならなかったので、他にいいのがないかと探したんですが同じ価格帯ではV60 ドリップスケール以外に見たらず。
これ以上のドリップスケールと言ったらacaiaのものしかなかったので、一番ベーシックなコーヒースケール『acaia Pearl(アカイア パール)』を買うことにしました。
acaia Pearl 紹介映像
acaia Pearlとはどんな商品七日、手っ取り早く知りたい方は、まずこちらの動画をどうぞ。
動画ではアプリで計測してますが、もちろん本体のボタンでも計測可能です。動画もキビキビしてるので気持ちよく使えます。
acaiaはアメリカで2013年に設立された企業で、最初の製品はキックスターターではじまったacaia Pearlコーヒースケールです。ホワイトパールの生産モデルは、2014年にSCAA Expoで正式に発表され、Best New Product Awardを受賞してます。
今では、世界中のバリスタやカフェで使われている、プロ用のコーヒースケールですね。
acaia Peal以外にもエスプレッソ用の「lunar」や3kgまで測れる「Pearl model S」などもありますが、一番価格が安くてベーシックモデルであるacaia Pearlを選びました。
acaia Pearl 開封レビューとスペック
acaia Pearlのパッケージ。カラーはホワイト。
カラバリとしてはBlack Pearl(ブラック)もあります。価格がブラックの方が若干高いです。
うちのキッチンにはホワイトのものが多いのでホワイトにしてみました。
日本語のクイックスタートガイドも付属してます。さらに詳しい説明書はacaiaのホームページからダウンロード可能です。
キャリーケース(付属)の中にスケール本体が入ってました。
底面には保護クッションが付いてます。輸送時に傷がつかないようにするためのものです。
まずは底面の保護クッションを外します。
あと、スケールの上部には保護フィルムが貼ってあるので、使う前に保護シールを剥がします。
キャリーケース以外に、ゴム製の耐熱パッド、acaiaのシール、クイックスタートガイドと保証書(シリアルナンバーあり)、充電用のマイクロUSBケーブル、acaia Pearlスケール本体。
熱いものを乗せる場合は耐熱パッドを使用します。衝撃の保護にもなるし見た目もかっこいいので僕は常に乗せて使ってます。
横から見ると、分厚いトーストみたいな感じ。
スペックは以下の通り。
- モデル名:AP002AT
- 材質:ABS樹脂、底面には滑り止め加工
- サイズ:16 × 16 × 3.2cm
- 本体重量:約500g
- 計測単位:g / oz
- 計測範囲:0.1〜2000g
- 計測単位:0.1〜1000g 0.1g / 1001〜2000g 0.5g
- バッテリー:リチウムイオン充電式 3.7V 1100mAh
- 電池持続時間:最長25時間
- 通信機能:Bluetooth 4.0
- 保証期間:1年
実際に使ってみた感想
半月ほど使ってみたので、ファーストインプレッションをまとめてみます。
まず、初めて使った時に説明書を読まずに使ったんですが、機能が多すぎて分かりませんでした。全体を把握するために取扱説明書は必読です。
クイックスタートガイドはさっと目を通すぐらいでOKですが、acaiaのホームページにアップされてる取扱説明書は全ての機能を網羅してるので、兎にも角にも読んだ方が早く慣れることができます。
acaiaのスケールはソフトウェアアップデートができるので、バージョンによって搭載されてるモードや使い方が異なります。自分のacaiaのバージョンと同じ説明書を確認してください。アップデートは「Pearl Updater」というスマホアプリで行います。
僕が購入したacaia Pearlのバージョンは「FW 2.0.009」でした。
「FW 2.0.009」にはこの6つのモードが搭載されてました。
- はかりモード
- エスプレッソモード
- デュアル表示モード
- 自動スタート リキッドタイマーモード
- ビバレッジモード
- 自動風袋モード
この中の、「1.はかりモード」「3.デュアル表示モード」「4.自動スタートリキッドタイマーモード」の3つを切り替えて使ってます。
コーヒー豆や食べ物を測るときは「1.はかりモード」、ドリップコーヒーを淹れるときは「3.デュアル表示モード」か「4.自動スタートリキッドタイマーモード」を使ってます。
ただ、3だと自分でタイマーボタンを自分で押さなきゃいけないので、今のところ「4.自動スタートリキッドタイマーモード」の方が便利かなと感じてます。これなら最初にタイマーボタンを押して待機状態にしておけば、最初に蒸らすときに1g落ちた時点でタイマーが自動スタートするので、押し忘れもなくなりました。
あと、「Brewmaster JP」と「acaia Coffee」アプリもちょっと使ってみましたが、正直言って毎回スマホを出して測るのが面倒なのでほとんど使ってません。ただ、プロのバリスタの方のドリップ時間などを参考にできるみたいなので、今度使ってみようと思います。
かなり高価なスケールなので実際に使ってみるまでちょっとドキドキしてましたが、買って大正解でした。
ボタンの電子音もある(OFFにも設定可能)からボタンを押したかどうか分からなくなるなんてこともないし、電源オンオフもキビキビ。
測るときも豆をコロンコロンと落とした瞬間に重さがメモリに反映されます。
かなり使ってて気持ちが良い
です。
ハリオV60ドリップスケールに感じてた不満がすべて解消されました。使い勝手は雲泥の差です。
デメリットとしては、価格が高い・内蔵バッテリー・表示が白LEDだということぐらいですかね。
価格が高いのはどうしようもありませんが、内蔵のリチウムイオンバッテリーに関してはサイクル回数で4,000回が寿命と言われてます。
acaia Pearlは1回の充電で最長25時間使えます。単純計算で、1日10分使ったとしても5ヶ月は使えるので、特にバッテリーの寿命は考えなくても良さそうです。
表示のLED白なので、室内で使うならはっきり見えるので何の支障もありませんが、屋外の明るい太陽光の下で使う場合は白LEDが見にくくなります。屋外で使うことがある方はブラックの方がおすすめ。
ちょっと価格が高いので購入する人は限られるかもしれませんが、僕のようにハリオV60ドリップスケールに不満を感じた人には自信を持っておすすめできるデジタルコーヒースケールです。
使い心地が良すぎて、毎日使いたくなるスケールなので、料理にも積極的に使うようにしてます。